摩緒 「あの日」について その5

2 紗那と幽羅子

 

幽羅子登場以来の謎がここで明かされました。二人は双子。御降家を呪いの家足らしめる運命を背負わされており、呪いの器である幽羅子と濾過機である紗那。

二人とも愛する男性とともに御降家から逃れようとして逃れられないという宿命でしょうか。

 

紗那の心臓が邪気を祓うモノであることが明らかになりましたが、幽羅子がそれを廃棄したはずの隠れ家まで取りに来たというのが気にかかりました。

幽羅子が帝都に来ながら摩緒を避けていたのはおそらく自分自身が紗那のような清らかな存在になりたかったからでしょう。幽羅子としては紗那の心臓に頼らずにそうありたかったので、いったん隠れ家に心臓を放棄したが、大五に手傷を負わされて仕方なく隠れ家まで心臓を取りに戻った・・・?というところでしょうか。

 

不知火と幽羅子は大五の狂言後の死について何かの事情を知っているようです。

おそらく師匠が大五を誅殺したのでしょうが、それ以上に何かの関わりもあるのか。

 

幽羅子と不知火の関係も結局摩緒に対する立場が違いすぎるので呉越同舟という感じかと思うのですが、幽羅子の「兄様(あにさま)」呼びといい、何がしかの情もお互いにあるんでしょうか?