アクタージュ 覚書 その17 (scene117 奪う 2020WJ29号 バレ)

★スタジオ大黒天 食堂

久しぶりに黒山が戻り、皆で鍋パーティー

しかし、準備をしている夜凪はとても不機嫌

恐る恐る手伝いの申し出をした柊をべもなく断り、さらに、環との関係を尋ねようとしたところで、テーブルに鍋をドンと置いて妨害(壁ドンではなく、鍋ドンですね 苦笑

 

さすがに、黒山が大河のオーディションに合格したのに、なんでそんなに不機嫌なんだよ?と

問いかけます。

「あの人の少女時代の役をね。」と環のことが気になっている夜凪。

「ああ、環な。」とあっさり受け流して、鍋をつつく黒山にふくれっ面。

それを知ってか知らずか、大作映画の主演クラスが何十と出演する規格外のドラマである大河の主演とは環も偉くなったもんだと感慨をもらす。

 

なら、環さんを主役にすればいいのにとすねる夜凪。

続けて、環の人気に乗っかればいいのねというと、乗っかるのではなく「奪うんだ」と黒山。

大河の主演は夜凪だと初めの数話で視聴者に刷り込ませることがお前の仕事だとハッパをかける。

その言葉に機嫌を直す夜凪。

 

★スタジオ大黒天屋上 夜凪と柊

気になるなら訊けばいいのにという柊に、環の挑発も環と黒山がどんな仲でも関係なく、役者として売られた喧嘩は買うだけと言い放つ夜凪。

そんな夜凪を見る柊は、しばらくスタジオを空けるという黒山の「夜凪を頼む」という言葉を思い出していた。

いずれ、夜凪は映画界全体の財産になり、ひいては自分の財産にもなると思い返し、今は夜凪に尽くそうと心を決める。

「まずは、敵情視察ね。」という夜凪に「うん」と答える。

 

☆環蓮(33歳)

芸能人好感度ランキング例年1位のトップ女優

12歳で大手芸能事務所のスカウトキャラバンでグランプリ。

応募動機は「よく可愛いと言われるから」(笑

役者としての開花は18歳でアカデミー新人賞を取ってからで

昨年は主演4本。知名度は千世子以上。

ザ・スターだが、親しみやすさでも有名。

恋多き女として知られるけれど、それがイメージダウンにならない。

一般人と飲んでる姿がSNSに上がっても、週刊誌も追わないレベル・・・

 

★環行きつけの店

野球拳に興じる環。相手はパンツ一丁の東大卒証券マン。

じゃんけん七人抜きって、どういう確率だよと盛り上がる周囲。みんなパンツ一丁です(笑

「言ったじゃん。私、じゃんけん負けたことないって」

 

と、そこへ、夜凪と柊が入店。子供の前で脱がせられないと野球拳はお開きに。

 

三人で会話。夜凪はジュース。

環さんの過去を演じるには環さんを知らないといけないから、会いに来たという夜凪を環はたしなめる。

演じる対象である薬師寺真波を知るのが先で、基本を忘れていると。

挑発が効いたかなと冗談めかしていう環はトップ女優の余裕。

続けて、「なら、一話で薬師寺真波の8歳を演じる子役にも会うんだよね?」「興味なかった?」と追い討ち。

痛いところを突かれて、ぐうの音も出ない夜凪にやる気が空回りしているとアドバイス

 

タワーマンション

誰かを待つスターズのマネージャーの『スミス』

「お待たせ、スミス」と呼びかけられ、「清水です。」と訂正する。

「あなた」が、『スミス』とよぶから、社長までスミスと呼ぶと軽くぼやいてみせる。

今日も母親は同行しないが、大河出演とはすごいといってくれたと喜ぶ鳴乃皐月。

彼女が第一話の「薬師寺真波」だった。

 

★再び、環行きつけの店

「だから、仲良くしようよ。景ちゃん。」

「私たちは敵同士じゃない。3人で一人の女優を演じるんだからさ・・・」

冷や汗を浮かべる夜凪。

 

 

*強襲!環蓮という感じのお話でした。

役者として、夜凪より何ランクも上で、「奪う」のも容易じゃなさそうな相手です。

夜凪もその大きさを改めて感じているようです。

黒山もそれは分かっていて、環から盗めるものは盗めというのも本音ではありそうです。

環も黒山とは阿吽の呼吸で、それが分かっていて、夜凪に実地指導しているという感じですかね。

こういう存在は阿良也以来かもしれません。

星アリサに指導を受けるというのもありそうですが、やはり、スターズに丸投げは出来ないということでしょうか。

 

それにしても、環蓮。

綾瀬はるかさんみたいな存在ということでしょうか。ただ、イメージは長澤まさみさんや米倉涼子さんっぽくもあります。

彼女については、別に考えてみたいと思います。