アクタージュ 覚書その24 (scene123 毒 2020WJ36・37合併号 バレ) (最終話)

大河ドラマは、1話約45分

月曜にリハーサル 火曜から金曜までで1話を撮り終えるルーティーンを1年 続ける

 

月曜 大河”キネマのうた” 第一話 リハーサル日 

 

★皐月の自宅 タワーマンション

 

目覚める皐月 「この世のどこにあなたを演じられる女優がいるのか」という真美の言葉を思い出す

一人、リビングでシリアルを食べ、親が用意した中学受験の案内には目もくれず、脚本を読み返す

 

エントランスに出ると、「スミス」の他に、夜凪・環・柊が迎えに来ていた

ぱっと顔を輝かせるが、すぐに一人でも大丈夫と強がりをいう

 

★”キネマのうた” スタジオ

改めて、あいさつをする皐月。

個性派男優が「安心しなよ」「おっかないババアは来ていないから」と伝法に声をかける

 

それを聞いた夜凪が血相を変え、真美の連絡先を教えて欲しいとスタッフに掛け合う。

が、皐月は「私は大丈夫だから」と夜凪を制止

環も出過ぎると皐月に恥をかかせるとたしなめる

「はい」と答えた夜凪に、大人も子供も対等な世界なんて奇妙だよねと続ける

 

リハーサルが始まる

ベテランの「スミス」さんは緊張しませんよねと柊に声をかけられるが、「スミス」は油汗を浮かべて「いえ」と答えるのが精一杯だった

 

「どうして!?どうしておばあちゃんは映画が嫌いなの!?」

子役芝居が抜けていると、皐月の芝居は好感をもって受け入れられていた

 

監督の犬井 

環から役作りのために鎌倉で共同生活をすると告げられた時のことを思い出す

スターズがそんなことを許すはずがないと応じるが、環はスターズも少しずつ変わってきていると返す

 

犬井が手を叩いて、リハーサル終了

まだ、緊張が抜けきらない皐月を「良かったです」と評価する

 

犬井の背後に、笑顔を浮かべてうなづく夜凪を見つけ、皐月は頬を紅潮させる

 

次のリハーサルまで休みといわれた皐月

「おしっこ」と(笑と一目散にスタジオから走りでる

心配した「スミス」が後を追うと廊下で手ごたえを感じて、「よし」と一人喜ぶ皐月の姿があった

顔をほころばせる「スミス」・・・

 

「こういうことね。こどもの成長が怖いって。」と突然、背後から夜凪に声をかけられて吃驚。

皐月にバレないように戻りましょうと声をかけ、夜凪と話しているうちに、皐月に俳優を続けられなそうな気がしてきたと思わず口を滑らせてしまう。

 

どういうことかと尋ねようとした夜凪は、うっかり皐月の自由帳を落としてしまう。

拾おうとして、大河での演技を母親に褒められ、「あなたは大人になっても女ゆうよ」といわれるページが目に止まる。

やむなく、「スミス」は芸能活動は子役のうちだけというのが皐月の母親の意向だったと明かす。

 

★鏡の前で髪を整える皐月

 

芸能活動を続けたい皐月はこの大河で母親の気持ちを変えるつもりだったと始めて知り、思わず手を握り締める夜凪。

・・・だから、あんなに一生懸命に・・・

 

二人の会話を耳にしたのか、環が物憂げに言う。

子役は大概親が始めさせるが、『子供のために』足を洗える準備をしておいたりもする。

「勝手なもんだよ。大人なんてさ。」

 

無言で見返す夜凪。

 

★スモーキングエリア

脚本の草見修司とプロデューサーの中嶋が話している。

草見の名前がなければ企画が通らなかったと礼を言う中嶋。

しかし、自分は近現代劇をプロデュースという中嶋の覚悟に乗っただけと草見。

相応の覚悟がなければ、薬師寺真美は起用しないと続ける。

薬師寺真美、あれは毒ですよ。」

 

薬師寺真波の墓に向かう真美の後姿

 

 

柱 アオリ 真美不在のリハを終え、いよいよ本番・・・皐月の命運はー!?

 

 

*と、ここで終了ですか・・・仕込みを終えて、まさに、これからというところ。

なんとも罪深い最終話ですね。ため息しかありません。

 

*最後、無言の夜凪の表情ですが、なんともいえない目をしています。

悲しんでいるようにも、何かを見届けようとしているようにも、決意をしたようにも

感じとれるところです。

どういう結末になるにせよ、皐月から託されるものを喰らって、芝居をするのでしょう。

 

*単行本の形にはならない部分のバレ・感想が終わって、自分も一区切りしました。

後は思いつくまま、少し書いてみたいと思います。