アクタージュ 覚書その22 (scene121 また一歩 2020WJ33・34合併号 バレ)

★ 共同生活3日目 

本読みをする皐月

早々に切り上げて、もっと大切な事=「自分を知る」をやろうと告げる夜凪

自由帳を自分のことで埋めていこうと持ちかける

 

もっと大切な事があるんじゃないかと不審げな皐月

例えば、真波が撮影所に憧れたように自分も憧れのものを作りたいと申し出るが、

環からは「今から作るのは気が遠くなる」、夜凪からは「まだ早い」とあっさりダメ出し

キレかける皐月だが、自由帳を埋めていけば真波に近づけるという夜凪の言葉に従うことにする

 

★埠頭で釣りをする三人

2時間経ったが、まるで釣れない

我慢しきれず、やっぱり文句を言い始める皐月だが、環にスマホを向けられると

あわてて表情を作り直す

鳴乃皐月は怒鳴ったりしないから、インスタに上げたりしないでくださいというと

環は笑って、「カメラに弱いな」

夜凪は自由帳に「皐月ちゃんはブリッ子」と書き込む

怒る皐月だが、それでも、こうやって自分のことを知っていこうという夜凪の言葉には耳を傾ける

 

★山道をハイキングし、露天風呂に入り、神社を参詣して、ファンにサインをする三人

 

★夜の砂浜

楽しかったと振り返る三人だったが、そこで皐月がハタと気づく

「結局、何よ、これ!! ただの観光じゃない!!」(笑

 

偶にはいいじゃんという環に、書けば書くほど、自分が真波と違うことが分かって・・・と落ち込む皐月

「皐月ちゃんは真面目」と書かなきゃと相変わらず空気が読めない夜凪(笑

大河で成功するために母親に無理をいったのに・・・と焦る皐月に

「また一歩近づいた」と夜凪

 

「あなたを信用した私がバカだったわ」

ついに、マジギレした皐月の噛み付き攻撃が夜凪に炸裂。

それでも「怒るとかみつく」と書いておくのよと追い討ちをかけられて(笑、

ついに、怒って帰ってしまう

 

嫌われたと悄然とする夜凪

しかし、環は、あの皐月が素直に一日言うことを聞いていたんだし、「信用されているんだよ君」と声をかける

 

★古民家 寝ている三人

 

ふと目を覚ました皐月

縁側にでて、スマホで夜凪と共演したシェアウォーターの動画を観る

「・・・綺麗」

汗なんて本当は汚いはずなのに

「どうやったら、夜凪さんみたいに・・・」

 

そこで、「私みたいに?」と起き出した夜凪に声をかけられて、慌ててスマホをしまって

寝ようとする皐月

と、そこに皐月のスマホに着信

たった今、自分が撮った皐月の動画を送ったと夜凪

 

それは、シェアウォーターの夜凪を目を輝かせて見入る皐月の横顔だった

 

そこに、松菊撮影所を目を輝かせて見る真波を演じた夜凪を感じる皐月

 

夜凪は、今日一日、環に皐月を撮っておいてもらったと動画を見せていう

皐月はブリッ子しなくても可愛いが、小さい頃から芝居をしていた皐月にはそれが難しかったと

自分の意図を教える

「また、一歩近づいたね」「うん」

 

「さっきの横顔は本当にいい表情だと思う。」「何を見ていたの?」と問われて

夜凪の演技に憧れていたともいえず、

「違うから」と赤面する皐月  「な、何が?」と夜凪

 

★寝入る皐月

今度は夜凪が縁側で先ほどの皐月の横顔を見ている

 

・・・いつの世の子供も持っている感覚

  ただ、目のまえのものに笑って、怒って、泣いて

 大人になるにつれ失ってしまう感覚・・・

皐月(『それ』とルビ)を経て、私は真波になる

 

いつの間にか、目を覚ましていた環、夜凪の後姿をみつめている

「・・・おっかない」

 

以下 次号

 

*『羅刹女』編は、同世代のライバル同士の2人1役で、役者としての夜凪と千世子をみせようと いう趣向でした。

 コレに対して、『キネマのうた』は、異世代の3人1役で、下の世代は上の世代に憧れ、上の世代は下の世代を見守り、手本を示す。その上で、各々役者としての自分を磨いていくのをみせようという趣向だったのかもしれないですね。

 まずは、皐月ー夜凪という関係を掘り下げ、その上で、夜凪ー環と進む手筈だった気がしますが・・・道半ばとなりました。致し方ないですね